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自動車の作り方 ( 2017.09 )

そう遠くない先の自動車の作り方を考えてみた。

現在、まさに自動車は、内燃機関車(以下、ガソリン車)から電気自動車へ変わりつつある。
環境問題もあり、電気自動車への転換のスピードは加速する一方。
しかし、もし電気自動車が主役になった場合、既存の各自動車メーカーは、何を製造するのであろうか?
と、疑問に思った。

私は、アクセルを踏み込んだから、すぐに発進する、要はアクセルレスポンスの良いクルマが好きだ。いや、そうじゃないと、運転していて疲れる。
先日、古い友人と会食したときに、「○○自動車は、アクセル踏んでも、すぐに発進しない。。それが嫌で買い換えた」と言っていた。
その友人のいうクルマは、世界的に有名な自動車メーカー(ちなみに国産車ではない)。そんな大企業が、現在のクルマで、発進時にモタつきをしてしまう事を、開発時に気づかない訳はない。何故、その状態まま、販売してしまったのか、不思議に思う。

今後、電気自動車にチェンジした時、私が注目しているのは、ベンチャー企業。サスペンションやシャシー、ボディなど、現ガソリン車から受け継ぐノウハウも多いだろう。
しかし、それらのノウハウを受け継ぐ、または提携してノウハウを得た場合、端的に言ってしまえば、冷蔵庫やエアコン、パソコンメーカーでも、自動車が作れてしまうのではないか。

前途のアクセルレスポンスも、新規参入メーカーであれば、すぐに対応してしまうかもしれない。常にお客様の声を収集・分析していないと成り立たない業界もあるから。そんな企業であれば、当然の対応だと思うだろう。
自動車メーカーの持つ顧客対応と、その他の異業種メーカーの持つ顧客に対する接し方は、大きく違うはず。自動車メーカーにはない、顧客対応のノウハウを持っている。

これまで、自動車を製造できる企業は数社だけ。全世界をみても、自動車を製造している国は、ほんの一握りしかない。しかし、電動化されることにより、パーツを組み立てるだけで依然に比べ、参入障壁は下がる。今でさえ、自動車メーカー自体、OEMによる部品の供給をしてもらい、クルマは作られている。


素人目には分からない、また気付かない部分も多々あると思う。ステアリングの微妙なニュアンス、空力を計算されたボディなどなど、きっと多くのノウハウがあるだろう。
しかし、そのノウハウを持つ企業が、自社で車を作ってしまえる、そんな時代もやってきそうな気がする。
特に考えられるのが、GoogleやApple、IBMなど、ITやAI技術を持つ企業。彼らにはサスペンションの製造ノウハウなどはないが、そのノウハウを得た時、電気自動車、いや自動運転できる電気自動車など、数年で販売まで出来そうだ。


ガソリン車世代の私にとって、電気自動車はなんだかクルマでない気がしてしょうがない。でも、発進時から高トルクで、アクセルのレスポンスの良い点は、嬉しい。でも、あのエンジン音が聞けなくなると思うと、なんだか寂しい。
各自動車メーカーには、是非、運転する喜びが伝わってくる“何か”を用意してほしいものだ。