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コネクティッド、クルマだけ? ( 2017.11 )

コネクティッドカーが騒がれているが、根本的な安全について考えてみた。

私がモーターショーなどで目にした範囲では、ドライバーを中心に安全・安心・便利が研究、または実用化されようとしている。
確かに、数年前から考えたら、驚く技術である。しかし、交通安全面を俯瞰すると、クルマだけ、またはドライバーだけのサポートで良いのであろうか?

私は思った。「何故、歩行者はコネクティッドされない」のか?

モーターショーを見る限り、スマホに繋がるのはクルマだけ。スマホはあくまでも“1つの通信機器”でしか利用を考えていない。
携帯電話、スマホの普及率を考えると、クルマの普及率とは大きな差がある。つまり、スマホを携帯する「歩行者」の方が多いのである。

私は、この歩行者と、クルマが繋がる(コネクティッド)仕組みが、自動運転化が実用される今こそ、必要なのではないかと。

モーターショーは、自動車の展示ショーであって、歩行者ショーではないことは承知している。
展示されるメーカーも、もちろん、自動車関連メーカーである。しかし、そんな自動車メーカーが、自動運転化を本当に実現するのであれば、 GPSで位置を特定したり、レーダーで車線や障害物を検知するよりも、歩行者とコネクティッドする方が、本筋ではないかと思った。

自動運転技術が実現される今、自動車メーカーは、自動車の性能・安全だけを考える時期は終わったのではないか?
きっと、クルマ関連メーカーは、すでに構想されていると思うし、それを望む。

「安全」を実現するために、クルマ以外のコネクティッド技術や構想を、モーターショーで見たかった。