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エアブラシ ( 2019.01 )

キャンバスに絵具で描くことを考えてみた。

お恥ずかしい話だが、最近になって、はじめて「エアブラシ」の使用方法を知った。

デザイン絵画というくらいなので、私が制作する作品には、ベタ塗りが多い。
要するに幾何学的な絵の構成になるから。

いつも太めの筆で、そのベタ塗りをしている。技術がない私は、「もっと上手く簡単に塗れないものか?」といつも思っていた。そんな時、エアブラシを知った。
使い方は簡単である。絵具をスプレーで吹きつけるだけ。
もっとも、エアブラシの良さを知り、有効に作品に生かしている方々もいるはずだが、私が頭の中で思い描いている絵を描くには、もっとも簡単で効率的な道具である。

実際に使用してみた。
何かが違った気がした。

私が「デザイナーマインドでファインアートに挑戦する」という構想は、「なんでも簡単で、合理的になっていく世の中で、非合理の中にこそ、新しく面白い種がある」をベースにしている。
エアブラシを批判するつもりは毛頭ない。
ただ、私が目指している美の思想とは違っているだけ。

本当はエアブラシを使った方が、もっと速いペースで、綺麗なデザイン画を描けるだろう。
でも、私は使用しないつもり。それは今回の挑戦に対する自分の矜持があるから。ちょっと大袈裟かものしれない。
でも、それでいい。