Word collection|Design & Art

Design & Art

デサインとアートの用語集です。思い付くまま、また、新しい言葉を大木貴彦自身が覚えたとき、 ここに追記していくつもりです。
(かなりのvolumeがありますね、きっと...また、すべて大木貴彦の主観です)


Helvetica

世界で最も愛されているフォント

ヘルベチカは1957年スイスのハース活字鋳造所で、マックス・ミーティンガー(Max Miedinger)とエドアルド・ホフマン(Eduard Hoffmann)を中心に作られたサン・セリフ体です。ヘルベチカを題材にしたドキュメンタリー映画まで製作されていると言えば、このフォントの魅力は分かるかと思います。よく、機能美な書体のため、ドイツで作られたと思いがちですが、スイスです。
現在では、「Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)」がMacOSにプレインストールされています。
「Arial(アリアル)」というヘルベチカに似た書体もあり、こちらはWindowsOSにプレインストールされています。
この書体を使用している有名な企業としては、「FENDI」「BMW」「Jeep」「THE NORTH FACE」「American Airlines」「MUJI」「TOYOTA」など多く存在しています。


セリフ体

大文字が古代ローマで誕生した欧文書体の中で、最も標準的な書体。セリフを持つ書体をローマン体とも言います。小さくても、視認性が良いのも特徴です。


サンセリフ体

フランス語で「ない」という意味のセリフのない書体を言います。装飾要素がないこの書体。


Symmetry(シンメトリー)

デザインでいうシンメトリーは、左右対称、調和、均整を意味します。言葉自体は、日常生活でも使用されることはあります。人の顔も左右対象(厳密に言えば異なります)、動物の顔もシンメトリーです。何故、生き物の容姿には、シンメトリーとなるのか?
この辺りを深掘りすると面白いです。


図と地の関係

視野に二つの領域が存在するとき、一方の領域には形だけが見え、もう一つの領域は背景を形成する。背景から分離して知覚される部分(形)を「図」といい、背景となるものを「地」という。「図と地」ということばを初めて使ったのは1912年デンマークの心理学者ルビンであり、これはゲシュタルト心理学の重要概念である。有名な「ルビンの杯と顔」は、この概念を視覚化したものです。


図と地の関係

様々な意見はあるかと思いますが、「形」「色」「素材」です。この3要素を用いて、デザイン(設計)されていきます。


黄金比(約1:1,618)

人間にはどうも、美しいと直感的に感じる形があります。
それが黄金比です。
有名な絵画「モナリザ」にも、この黄金比を見つけることが出来ます。黄金比は、西洋文化から派生した概念です。この比率は、遥か昔から「美しい」とされていて、現在でも多くのデザインで使用されています。
名刺、タバコの箱、またアメリカのメールサイズ(用紙)にも使用しています。


白銀比(約1:1.414)

「2. 1:√2の比」とされており、別名「大和比」。
√2≒1.41421356(一夜一夜に人見頃)の語呂合わせをご存知の方は多いと思いますが、1:√2は、1:1.414(約5:7)を表す比率となります。


日本の黄金比

西洋では、「黄金比(約1:1.618)」が美の原理とされていますが、日本の黄金比もあります。
日本ではこの西洋の黄金比と、「日本の黄金比」である等量分割(1:1、1:2、1:3、3:5(三五の比)、5:8(五八の比))の両方を取り入れてデザイン・構成をされています。こうした数理的な美と、破調を起こす非定形を一つの空間の中に共存させることが、日本の大きな特徴だと言われています。ふすま、畳、天井など等量分割で埋め尽くされた空間に、床柱だけ曲がった自然の木を用いたりはその一例です。
そう思うと、日本人の心に刺さりますね。日本人の美意識は、西洋人にはマネできない心があります。


ダイニング・クルーガー効果

未熟な人々が、自身の能力や技能を、実際よりも高く評価する傾向を言います。
能力の低い人々は、知識と経験に乏しいため、自分の能力不足を認識することも、他者が持つ能力を認識することも難しい。


プロトタイピング

アイディアを探究し、問題を深く理解するために、低忠実度のモデルを高速で作る手法です。
プロトタイピングは、開発工程ではなく、製品リサーチの工程であり、目的は「理解」すること。