IT業界でよく使われる言葉を紹介しております。(大木貴彦の私的なメモ帳)
(ちなみに、ワードに関する解釈は、大木貴彦の主観的要素もあります)
「Decentralized Autonomous Organization」の略称で、直訳すると日本語で「分散型自律組織」を意味します。「ダオ」と発音される事が多いです。
DAO が作られる目的は様々ですが、それぞれの組織の在り方には共通点があります。それは、意思決定において中央で指令を下す管理者や企業が存在せず、ネットワークに参加するメンバー全員が同等の発言権を持っているということです。
各DAOはそれぞれ独自のガバナンストークンを発行しており、それを購入することで組織に参加し、意思決定のための投票権を保有できる仕組みとなっています。組織に集まった資金の使途や管理方法に関わる意思決定の際には、投票により賛成が過半数を超えるとスマートコントラクトにより実行されます。スマートコントラクトとは、ブロックチェーンシステム上に設定されたルールに従って自動的に取引が実行されるプログラムのことです。組織内の一部の上層部による急なルール改訂や、取り引きデータの改ざんは不可能なため、透明性の高い運営を期待できます。また、イーサリアムのスマートコントラクトを使用することがルールとされているので、プログラムコードもオープンソースで管理されていることがほとんどです。
グロースハックは比較的新しい概念なので、現在何か公的機関が定めている定義などはありません。
主に開発の面で工夫をして、商品・サービスの改善をモニタリングしながらその商品・サービスを成長させることをグロースハックと言っています。
グロースハックとはサービス改善のPDCAを高速で回すといったことに他ならないのですが、サービスの本質的な価値を見つめなおすこともグロースハックの手段として重要。
グロースハックのプロセスとは、核となるユーザーが使いたくなるサービスや機能を作ります。それを運用していく中で課題を見つけて現状を把握します。次にそれを解決する仮説とKPIを立てます。そして、改善する機能やサービスの設計をしていき検証します。最後にその数値改善が見られる形を実装して改善していきます。
自動遠隔調査。Webのリサーチ・ツールを使って、データを収集、ユーザービリティの強化に役立ちます。質的調査法と組み合わせて使用することが望ましく、サイトへ訪問したユーザーが、何故、その行動をとったか?
など、洞察が得られます。Webベースでこのようなリサーチツールは、多くの企業で導入されています。
“ものを作るという行為が、作り手に対して、そのものの知覚価値を高める働きをする”
デザインの本を読んでいて見つけた言葉。ここで言う「IKEA」とは、家具などを郊外で販売している有名企業のことです。
“ 同じ商品でも、人々が購入意欲を持つのは、完成品ではなく、自分が手を加えて完成させたもの方が、購入意欲を持つ”
“ 製品戦略やUX設計の時には、IKEA効果を考慮するべき。ユーザーが製品の製作過程に参加できる仕組みにすると、知覚価値が高まる”
と、意外にも面白い手法です。Webサービスでもオフラインでも、ユーザーの意識(こころ)は、変わらないと言うことです。
あらゆる品質要素を
分類し、カスタマーの満足度に左右する価値を分析することです。
どのような品質、属性が、カスタマーにとって重要であり、プライオリティーが高いかを判断する手法です。
写真、イラスト、ブランドのビジュアル要素など、視覚的なものを集め、ボードに貼りつけたコラージュ作成を作ります。これにより様々なデザイン意図を視覚化して伝えるのに役立つ手法。
ヒト・モノ・場所・乗り物・お金など、個人が所有する資産のうち、余っていたり、使用していない時間がある場合、それを「個人間」で貸したり交換することで成り立つ、経済の仕組みのことを言います。最近、様々なサービスが生まれてきており、IT技術と親和性が高いのが特長です。
課題を実行する調査ユーザーに、ユーザー自身の行動と考えを、その場で口に出して説明してもらう分析方法です。
この分析を行うことで、劇的にUX/UI/VDの問題が洗い出されます。ただし、被験者の属性や性別などをしっかりと考慮した上、また、出来るだけ多くの被験者に実行してもらえることが望ましいです。
全く関係のない属性のユーザーに被験者になってもらっても、意味がなく、かえってプロダクト(サービス)を壊してしまうリスクがあります。
PDCAサイクルは、生産技術における品質管理などの継続的改善手法。「Plan→「Do」→「Check」→「Act」の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善すること。
「長所と短所」という意味で、しばしば良い点と悪い点や賛否両論を比較検討する際にリストアップする時の言葉として使われます。これは新規開発前に実行すると良い結果を得られます。
システム開発における要件定義とは、一般的に「要求分析結果をもとに、システムで実装するべき制約を明確にし、『要件』として確定すること」を言います。
確定された要件は、開発エンジニアだけでなく、ステークホルダーとの合意を得る必要もあり、技術者だけでない人にも理解できるような工夫が必要です。
(※途中)
UX(User Experience)とは、「ユーザーの体験」と訳すことができます。もう少し説明を加えると「主観的・時間的・状況的側面を含むユーザーの体験」と言えます。
UXの定義は世の中にいくつもありますが、主観的・時間的・状況的要素が含まれているとことが、UXについて語れている状態であります。
サービスを利用する典型的なユーザーの人物像を、具体的に描き表したものです。主にカスタマージャーニーマップの作成時に利用し、仮に定義したペルソナ像に歪みが生じた場合、再定義する必要性が出てきます。ペルソナは、後工程の作業中に問題が生じた場合、ジャッチメントする1つの基準としてします。
「ユーザーの体験全体」のことです。
コンシューマー向けのシステムのケースでは、体験全体を可視化するために、ユーザーシナリオとしてのカスタマージャーニーマップを作成することで、ユーザーの理解がより深まります。要件定義の段階では、ラフなカスタマージャーニーマップを作成して、UX設計に落とし込んで、要件定義の確定に役立てます。
ペルソナがどのように動くのかを想定し、時系列で並べた上で、作成していきます。
カスタマージャニーマップは、提供するサービスがどのようにして、ユーザーが体験していくのかを、視覚化した時系列の「地図」となります。
サービス・製品の完成版ができる前にプロトタイプ (試作)を作って評価し、改善することです。実際にプロトタイプを作成すると、思ってもいなかった点に気づく事が多々あります。UIデザイナーとエンジニア間の完成形への擦り合わせにも使えます。
プロダクトや周りの環境に備わる物理的特徴。それらはそのファンクションや使い方に影響を与える。
傾向・先入観・偏見などが挙げられます。デザインをしていく上で、このバイアスが要点となります。バイアスには、さらにいくつかの種類に分類されております。
ウェブページを記述するHTMLにおいて、ページを記述する文字コードや、そのコンテンツに関する著者や期限やキーワードといった情報を指します。
HTMLでは、meta要素に以下のいずれかの属性を必須としています。
metaタグは、様々な記述があり、SEO対策などにも用いられる重要な要素です。
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでア行の用語を紹介していきます。
AIDMA(アイドマ)
消費者が製品やサービスを購入する行動プロセスのこと。Attention(注意する)、Interest(興味を持つ)、Desire(欲しくなる)、Memory(記憶する)、Action(行動する)の頭文字をとっており、マーケティングの現場で使われることがある。
例文:広告がAIDMAに則っていないから、商品が売れていない
アイミツ(相見積)
相見積の略。外部に業務を発注する際に1社だけでなく、複数社に見積もりをとって価格を比較すること。新しい製品やサービスを導入する際は、アイミツをとったうえで比較検討することが多い。
例文:今後導入する基幹システムの外注先のアイミツをとっておいて
アウトソーシング
業務の一部もしくは大部分を外部の会社に委託して、労働サービスとして購入する契約のこと。業務請負、外注、外部委託などが類似語として該当する。
例文:今後経理業務の一部をA社にアウトソーシングすることにした
ASAP(エーエスエーピー)
as soon as possibleの略語で、できるだけ早く、なるべく急いでという意味。なるはやと同じ意味で使われる。
例文:この資料の修正ASAPでお願い
アグリー
同意する、承諾するという意味。一方同意できない、承諾できないときには、ディスアグリーという用語が使われる。
例文:部長の意見に全面的にアグリーします
アサイン
任命する、割り当てるなどの意味。役職や役割を任命するときに用いられることが多いが、IT分野では特定のキーに操作を割り当てることなどにも利用される。アサインメントと名詞で使われることもある。
例文:Bさんが新しいマネージャーとしてアサインされた
アジェンダ
議題・予定などを意味する言葉で、ミーティング資料やそのなかにある目次を指すことが多い。会議の前にはアジェンダを用意して、それに沿って会議が進行される。
例文:来週にある会議のアジェンダを用意しておいて
アテンド
世話をする、付き添うなどの意味。お客様を案内する、接待するときなどに用いることが多い。アテンドの業務をするときには当日の案内だけでなく、事前の準備も必要となる。
例文:来月海外からクライアントがいらっしゃるのでアテンドの準備を進めよう
アポ
アポイントメントの略語で、会う約束を取り付けること。ビジネスでは事前にアポをとったうえで、会いに行くのが一般的。
例文:営業のためB社の責任者にアポをとった
アライアンス
同盟関係などの意味。複数の企業で相互にメリットがある場合、ゆるやかな提携としてアライアンスを組む。共通のサービスをリリースする、規格を合わせるなどの時に利用される。
例文:新しいプロジェクトはC社とアライアンスを組んで進めることになった
イニシアチブ
主導権などの意味。率先して物事を進めることを指す。誰にイニシアチブがあるかはっきりさせて業務を進行することで、物事をスムーズに前に進めることができる。
例文:このプロジェクトは私がイニシアチブをとって進める
イニシャルコスト
プロジェクトや事業を始めるとき、最初にかかる初期費用のこと。実際にプロジェクトがスタートするまでにかかるコストのことを示す。プロジェクト開始後にかかるコストはランニングコストという。
例文:このサービスのイニシャルコストはいくらかかる?
インセンティブ
成績に応じて支払われる報酬のこと。例えば営業職の場合、月〇〇万円以上の売上を上げたら会社からインセンティブが支払われるなどして、社員のモチベーションアップにつなげる。
例文:今月あと3件受注できればインセンティブが獲得できる
インバウンド/アウトバウンド
インバウンドは内向き、アウトバウンドは外向きという意味。例えば旅行業界では日本から海外への送客はアウトバウンド、海外から日本への送客はインバウンドと呼ぶ。
例文:この施設は中国からのインバウンド需要を見越して作られた
インフルエンサー
影響を及ぼす人などの意味。近年ではブログやSNSを用いて、他者の購買行動に大きな影響を与える人のことを指す。インフルエンサーに商品を紹介してもらって宣伝するという方法も見られる。
例文:この商品はインフルエンサーに紹介してもらったことがきっかけでヒットした
エクスキューズ
言い訳をする、弁明するなどの意味。ただし自分が言い訳や弁明をするときに使うと、失礼に当たることがある。そのため言い訳をする人に対して使うのが一般的。
例文:あの人はいつもエクスキューズばかりだ
エスカレーション
役職や立場が上の人に対して、対応を求める・伝達するときに使われる。コールセンター業界でよく使われる単語で、自分では対応できない電話を上の人に転送するときに使われる。
例文:自分では対応できないので上司にエスカレーションします
NR(エヌアール)
No Returnの略で、会社に帰らず直帰することを示す。ホワイトボードや勤怠管理にNRと記載されていたら、その人は直帰予定ということになる。
例文:夜遅い打ち合わせなので今日はNRです
エビデンス
証拠・物証などの意味。本人確認のための公的書類、科学的な根拠、主張を裏付けるためのデータなど幅広い意味で使われる。しかし分野によってニュアンスが異なる。
例文:このデータのエビデンスは何?
OJT(オージェ—ティー)
On-the-Job Trainingの頭文字をとった略語。実際に働きながら業務を覚えることで、主に新入社員が研修のために現地で働くときに使われる。
例文:入社後3カ月は工場でのOJTをしてもらいます
オンスケ
on scheduleの略語で予定どおり、定時などの意味で使われる。作業の進捗が予定どおりに行われているときなどに使われることが多い。
例文:このプロジェクトはオンスケです。
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでカ行の用語を紹介していきます。
カバレッジ
カバーしている範囲などの意味。テレビやラジオの受信可能範囲、保険金の支払い対象範囲など、業界によってさまざまな使われ方をしている。
例文:このサービスは東京都全域をカバレッジしている
キャズム
深い溝・隔たりを意味する言葉。ジェフリー・ムーアの著書「キャズム」で用いられ、その後マーケティング用語として使われる。新しいサービスを成功させるためには壁があり、それを超えることをキャズムを越えるという。
例文:新サービスはようやくキャズムを越えた
キャパシティ
受け入れ可能な範囲の意味。キャパと略される。自分の能力を越えたとき、キャパシティを越えたという。
例文:今月は受けられるキャパシティを越えているので、新規案件は受けない
キュレーション
インターネット上の情報をまとめ、共有するという意味。キュレーションを担当する人のことをキュレーターという。特定のテーマをまとめたウェブサイトをキュレーションサイトと呼ぶ。
例文:旅行の情報ならこのキュレーションサイトを参考にするといいよ
クライアント
顧客・お客様のこと。クライアントから受けた仕事を行うことを、クライアントワークと呼ぶ。
例文:クライアントの前では失礼がないようにしよう
クリティカル
ビジネスでは重大な・危機的な・致命的な・批判的なといった意味で用いられる。どの意味で使われているかは、前後の文脈から判断する
例文:このトラブルに対処しないとクリティカル(危機的)な問題に発展してしまう
クロージング
商談や接客など営業活動の終わりのこと。つまりクライアントに最終決定を促すときなどに使われる。
例文:彼はクロージングが弱いから、受注が少ないのではないか
KGI
Key Goal Indicatorの略。ビジネスの最終目的を定量的に評価できる指標。売上・成約数・利益率などが当てはまる。
例文:今年のKGIは売上1億円だ
KPI
Key Performance Indicatorの略。KGIを達成するために、各プロセスが適切に実施されているか定量的に評価するための指標。
例文:KGIを達成するために適切なKPIを設定しよう
コアコンピタンス
競合他社に対して圧倒的優位である中核事業のこと。他社と差別化できている独自のノウハウなどが該当することが多い。
例文:バイオマス事業が弊社のコアコンピタンスとして育ちつつある
コミット
コミットメントの略語で、積極的に関わることを指す。全力で取り組むことはフルコミットという。
例文:この事業にコミットメントはできますか?
コンシューマー
消費者・購入者を指す言葉。製品やサービスを最終的に利用する個人のことを指し、一般消費者・最終使用者といった意味で使われる。
例文:この広告はコンシューマーに響くだろう
コンセンサス
意見が一致して合意すること。ビジネスではあとからもめないように、あらかじめコンセンサスをとっておくことが大切。
例文:この件については上司のコンセンサスがとれています
コンバージョン
主にWebマーケティングで使われる言葉で、Webサイトにアクセスした人が商品の購入など成果になることを指す。CVと英語2文字で略されることも多い。
例文:このサイトのコンバージョン数を伸ばすためにはどうすればいいだろうか
コンプライアンス
直訳は法令遵守。企業活動においては法律や慣例を遵守していることを指す。法律に背いた場合、コンプライアンスに違反するといった使い方をする。
例文:反社会的勢力の利益になることは、コンプライアンス違反である
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでサ行の用語を紹介していきます。
サードパーティー
第三者の意味。パソコンの場合開発者や販売元ではないが、互換性のある周辺機器やソフトを販売している会社のことを指す。
例文:サードパーティーでの購入は保証の対象外です
サステナビリティ
持続可能なという意味。経済的な側面だけでなく、環境保護や社会貢献などの観点でも使える。サスティナブルという使われ方もする。
例文:今後の社会ではサステナビリティを意識した企業活動をしなければならない
サマリー
概要・要約などの意味。報告書や議事録など、要点をまとめた資料のことを指すことも多い。
例文:会議のサマリーを見せて
シナジー
相乗作用などの意味。会社同士が提携することによって相乗効果を生むことを、シナジー効果と呼ぶ。
例文:今回のプロジェクトではD社とのシナジー効果が期待できる
ジャストアイデア
まだ深く考えていない思いつきの意味。その場で思いついたことを発言するとき、前置きとして使われることが多い。
例文:ジャストアイデアですが、〇〇といった方法があります
終日
朝から晩までという意味。何時から何時までという定義はなく、営業時間内を指すこともあれば24時間を指すこともある。
例文:この喫茶店は終日禁煙です
シュリンク
縮む・減少するなどの意味。市場が縮小していくときに使われることが多い。物流業界では商品の密封・汚れ防止を目的で透明フィルムで覆うときに使われる。
例文:この市場はシュリンクに向かいつつある
ショート
資金や商品が不足するなどの意味。資金がショートすることが予測される場合、さまざまな対策を考えなければならない。
例文:この調子だと来月で資金がショートしてしまう
シンギュラリティ
技術的特異点のことで、AIが人間の能力を越えるタイミングなどの意味で使われることが多い。
例文:シンギュラリティを悲観的に捉えている人は多い
スキーム
枠組みをもった計画などの意味。単なる予定ではなく、仕組みややり方なども体系的に含まれる。事業計画のことを事業スキーム、課金方法のことを課金スキームなどの使い方をする。
例文:この課金スキームではうまく収益が上がらない
スクリーニング
条件に合わないものをふるいにかけて選別すること。商品だけでなく人に対しても使うことがある。
例文:スクリーニングの結果3名の候補者が残った
スコープ
範囲などの意味。プロジェクトで何を範囲にするべきか、といった議論のときに使われることが多い。
例文:このプロジェクトのスコープを決めよう
ステークホルダー
利害関係者などの意味。ステークホルダーが多く存在するプロジェクトでは、さまざまな調整を強いられる可能性がある。
例文:ステークホルダーを明確にしよう
生産性
生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の貢献度などの意味。少ない労力で大きなリターンが得られるものは、生産性が高いと表現される。
例文:新しく導入した機械は生産性が高い
セグメント
何らかの対象を特徴ごとに区分けしたもの。区分けすることをセグメンテーションということもある。
例文:この事業のセグメントは〇〇です
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでタ行の用語を紹介していきます。
ターゲティング
マーケティングで使われる用語で、細分化した市場のなかからどの市場を狙う。か決めること。ターゲティングをすることで表現方法や、広告戦略などが決まりやすくなる
例文:新商品はターゲティングして作ることが大切だ
タイト
スケジュールや人員が数値的に厳しいことなどの意味。納期が日程的に厳しいことを、日程がタイトといった表現をする。
例文:4月から繁忙期になるので予定がタイトになる
ダイバーシティ
直訳すると多様性という意味。年齢・性別・人種などにとらわれず、多様な人材を活用することを示す。
例文:あの企業はダイバーシティ化が進んでいる
タスク
割り当てられた業務や仕事の意味。自分のやるべき業務を整理することを、タスク管理という。複数の業務やサ行を同時進行することをマルチタスクという。
例文:プロジェクトを進めるために、タスクを洗い出そう
たたき
企画の草案のこと。たたきを元に参加者で議論を重ね、よりよいものにしていく。たたきがないと議論がまとまらないことが多い。
例文:来週の会議のために企画のたたきを作っておこう
ディシジョン
ビジネスにおいては重要事項を決定することの意味で使われる。ビジネスの現場ではさまざまなデータや経験をもとに、ディシジョンしてプロジェクトを進めていく。
例文:プロジェクトの方向性をディシジョンした
データマイニング
データを分析して、有用なルールや法則を発見する技術や手法の意味。データに基づいて意思決定をすることが多いので、近年重要視されている。
例文:データマイニングの結果、このプロジェクトは断念することになった
デッドライン
締切の時間や、越えてはいけない最後の一線といった意味で使われる。ギリギリの期限のことを指すことが多い。
例文:〇月〇日17時がデッドラインです
デフォルト
コンピュータ用語で初期設定の意味。ただし金融業界で利用する場合、債務不履行という意味で使われる。
例文:この仕様はデフォルトです
テレコ
互い違い・あべこべなどの意味。2つの物事の順序などが逆になっている場合などに利用される。
例文:先ほど提出した書類が以前の提出したものとテレコになっていた
トップダウン
上層部が考えた案を下の者が実行すること。逆の場合はボトムアップ。トップダウンとボトムアップどちらがいいかは状況による。
例文:トップダウンで指令がくだされた
ドライブ
励ます・奮い立たせるなどの意味。他にも前に進める・追いかけるといった意味でも使われる。
例文:もっと頑張ってドライブさせるぞ
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでナ行の用語を紹介していきます。
なるはや
なるべくはやくの略。会話で伝えるときはなるはや、文章で記載するときはASAPで表記されることがある。
例文:報告書の提出なるはやでお願い
ナレッジ
会社にとって有益な情報や付加価値のある経験などの意味。ただの知識ではなく、ビジネスに役立つことが前提。
例文:研修で得たナレッジを共有します
ニアリーイコール
ほぼ同じという意味。まったく同じ場合はイコールなので、少しだけ違うときに利用する。
例文:この商品以前販売したものの機能とニアリーイコールではないか
ニッチ
市場の隙間などの意味。うまくニッチな場所を探れれば、ビジネスがうまくいく可能性がある。
例文:この市場はかなりニッチだね
ニーズ
需要のこと。ビジネスでは顧客のニーズを捉えることが重要で、ニーズをつかむために営業やアンケートなどの手段がとられる。
例文:顧客のニーズは〇〇だ
人月
1人が1か月でできる作業量の意味。にんげつと読む。人日の場合1人が1日でできる作業量の意味。
例文:この製品を完成させるためには2人月かかる
ネゴ/ネゴシエーション
交渉・折衝などの意味。ネゴシエーションの省略形がネゴ。交渉することをネゴるということもある。
例文:事前にネゴシエーションしておいたから会議が円滑に進行できた
ノウハウ
実践的な知識・技術情報などの意味。社内でノウハウを蓄積することで、コストを下げることができる。
例文:この経験をノウハウとして活かそう
ノー残
ノー残業の略。会社で残業しないと決めた日のことをノー残業デーと呼ぶ。毎週〇曜日をノー残業デーと決める会社もある。
例文:今週は忙しくないからノー残にしよう
ノーティス
通知・告知などの意味。締切や納期までの期間が短いことを、ショートノーティスと呼ぶこともある。
例文:このプロジェクトはショートノーティスだ
ノマド
直訳は遊牧民。遊牧民のように特定の職場ではなく、カフェなど好きな場所で仕事をすること。このような働き方をする人をノマドワーカーと呼ぶ。
例文:独立してノマドワーカーになった
ノルマ
個人や組織に割り当てられた仕事量や達成基準のこと。ノルマをクリアすることが、第1の目標になることが多い。
例文:今月のノルマまであと5件だ
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでハ行の用語を紹介していきます。
バジェット
予算・特定の経費などの意味。形容詞として低価格という意味もあるので、安いホテルをバジェットホテルという。
例文:バジェットはいくらでしょうか?
バズ・マーケティング
意図的に口コミを発生させ、商品やサービスを広めていくマーケティング手法のこと。インフルエンサーと連動して、バズ・マーケティングをしかけることもある。
例文:今回はバズ・マーケティングでプロモーションをしよう
バッファ
直訳は緩衝材という意味だが、ビジネスでは予備期間という意味で使われることが多い。
例文:トラブル発生に対応するためバッファをとっておこう
パラダイム
模範・典型などの意味。ビジネスでは当然と思われている価値観という意味で使われることが多い。固定観念を覆すことをパラダイムシフトという。
例文:働き方についてパラダイムシフトを進めなければならない
ヒヤリハット
ヒヤリとした・ハッとしたという言葉が語源になっている。重大な事故や問題が起こる前に気づいたことを示す。
例文:事故を起こさないため、ヒヤリハットの段階で報告をするようにしよう
ヒューリスティック
過去の事例や経験から即座にある程度の正解に近い結論を出す方法のこと。対義語は論理的プロセスを経て正解を導き出すアルゴリズム。
例文:ヒューリスティックを活用して、事故を防ごう
費用対効果
かけた費用に対する効果の意味。英語のコストパフォーマンスと同義。効果が高く、費用が安いほど費用対効果が高い。
例文:費用対効果を考えて、導入する機械を選ぼう
B to B / B to C
BtoBはBusiness to Business、BtoCはBusiness to Consumerの略。法人相手にビジネスする場合BtoB、個人相手にビジネスする場合はBtoCという。
例文:BtoBとBtoCではとるべき戦略が異なる
PDCAサイクル
Plan(計画)、Do(実施)、Check(調査)、Act(改善)の頭文字をとった造語。この4段階を繰り返すことをPDCAサイクルを回すという。
例文:PDCAサイクルを回すことで、プロジェクトは円滑に進む
ファクト
ビジネスの現場では事実という意味で使われる。間違いがない・正しい事実のことをいう。
例文:この内容はファクトなのか?
フィードバック
行動評価を相手に伝え返すこと。ただ事実を伝えるだけでなく、相手がよりよくなるための助言の意味が強い。
例文:営業に同行してもらった先輩からフィードバックをもらった
フィックス
終わらせるなどの意味。最終的に決定するなど、ディシジョンと同じような意味合いで使われることもある。
例文:日程がフィックスしたら教えてください
フェーズ
段階という意味。プロジェクトを進行している時は、今どのフェーズにいるか確認しておくことが必要。
例文:このプロジェクトの進捗は今どのフェーズですか?
プライオリティ
優先度という意味。優先度が高いことを、プライオリティが高いという。ビジネスではプライオリティを決めて、プライオリティが高いものから対応することが大切。
例文:プライオリティが高いタスクから処理しよう
ブラッシュアップ
現在のスキルや知識をより高めるなどの意味。知識やスキルだけでなく、企画書や資料の完成度を高めるときにも使われる。
例文:このプレゼン資料をよりブラッシュアップしてコンペにのぞもう
ブランディング
顧客から選ばれるために、企業の価値を高めるマーケティング戦略。ブランドの宣伝・価格設定などにも関わる重要なもの。
例文:この商品のブランディングを見直そう
ブルーオーシャン
まだ知られていない、もしくは競争相手のいない市場のこと。対義語はレッドオーシャン。
例文:新しい商品はブルーオーシャンで戦えるから売れるだろう
ブレスト(ブレーンストーミング)
1つのテーマに対して、複数人が自由に意見やアイディアを出しあうこと。ブレスト中は反対意見などは言わず、意見を出すことが重要とされている。
例文:新商品のネーミングをブレストしよう
プレゼン
プレゼンテーションの略。クライアントの前で商品やサービスについて発表すること。プレゼンのときにはPowerPointなどで作った資料を利用する。
例文:来週のプレゼンに向けて準備をしよう
プロパー
新卒からの生え抜きのことを指す。アパレル業界では正規価格や正規価格品に対して使われることもある。
例文:彼はプロパーの人間だ
プロモーション
直訳すると宣伝。企業が自社の消費やサービスを知ってもらおうとする活動のこと。広義ではキャンペーンや試食販売などもプロモーションに含む
例文:新商品のプロモーション活動を来週から行う
ベクトル
方向のこと。ビジネスの場合会社が目指す方向や、会社の指針のことをベクトルということがある。
例文:今後のベクトルはこの商品の販売拡大だ
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでマ行の用語を紹介していきます。
マージン
仲介手数料のこと。売主と買主の間に入る中間業者に入るお金で、販売手数料という項目になることもある。
例文:代理店のマージンは20%です
マイルストーン
作業工程における節目などの意味。何か目標を設定するときにはマイルストーンを設定して、進捗状況を把握する
例文:マイルストーンを設定してから、プロジェクトを進めよう
マインドセット
考え方や思考態度の意味。何か物事を始めるときにはまずマインドセットをして、方向性がぶれないようにする。
例文:マインドセットをしないと、結果は変わらない
マスト
絶対に必要なもの。例えばセミナーをするのであれば、マイクやプロジェクターはマストで必要になる。
例文:パソコンを用意することはマストだ
マター
担当などの意味。〇〇さんのマターといった表現をして、誰が担当なのか明確にするときに使われる。
例文:このタスクはEさんマターだ
マネタイズ
Monetizationの略。事業やサービスのどこで収益を得るのかを考えること。またそのしくみそのもの。
例文:このビジネスはどこでマネタイズしようか
メソッド
方法・方式などの意味。教育分野などで使われることが多く、考案者の名前をつけた〇〇メソッドという言い方をする。
例文:この本はFさんのメソッドを集約したものだ
メンター
指導者・助言者などの意味。直接仕事を教えるというより、精神的なサポートをする人という意味で使われることもある。
例文:新入社員のメンターに任命された
モアベター
よりよいという意味で使われることが多い和製英語。マストよりは優先度が下がる。
例文:資料を用意したほうがモアベターではある
モジュール
交換可能な部品などの意味。例えばパソコンであればマウスやキーボードなど、交換可能な部品のことを示す。
例文:新しいモジュールを導入した
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでヤ行の用語を紹介していきます。
ユーザーエクスペリエンス
ユーザーの製品やサービスの利用体験などの意味。UXと表記されることもある。ユーザーの操作性や印象も重視される。
例文:新しいアプリのユーザーエクスペリエンスはすばらしい
ユーザビリティー
製品の使いやすさなどの意味。ユーザビリティーのいい製品やサービスは顧客満足度も高くなる
例文:この商品はユーザビリティーがいいからリピート率が高い
ユーティリティ
効用・便利なものなどの意味。業界によって使い方がことなる。さまざまなスキルがある人のことを指すこともある。
例文:この車はユーティリティが充実している
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでラ行の用語を紹介していきます。
リードタイム
発注から納品までの期間などの意味。リードタイムは短いほどいいとされることが多いので、企業が改善に着手することも多い。
例文:新商品のリードタイムをもっと短くしたい
リスクヘッジ
危機回避などの意味。起こりうる危機を予測し、危機が起こったとしても被害を最小限に留めるための準備をすること。
例文:リスクヘッジのためにいろいろな案を用意しておこう
リスケ
rescheduleの略。計画を変更することを指す。アポの日程を変更するときや納期を変更するときなどに使われる。
例文:明日の打ち合わせはリスケになった
リソース
ビジネスでは経営資源(ヒト・モノ・カネ)のことを指す。リソースが足りないことをリソース不足という。
例文:このプロジェクトには人的リソースが足りない
リテラシー
特定の分野において基礎的な知識があること。ITの知識がある人のことをITリテラシーがあるという。
例文:今後の社会ではITリテラシーが必須だ
レッドオーシャン
競争相手が多い市場のこと。対義語はブルーオーシャン。レッドオーシャンでも他社との差別化をはかるなどの方法で勝ち抜くことができる。
例文:このビジネスはレッドオーシャンだが十分に戦える
ローンチ
新しい製品やサービスを世に送り出すこと。IT業界などで新サービスを開始したときなどに使われる。
例文:新しいアプリのローンチが来週に迫っている
ロングテール
インターネットの商品販売では、主力商品だけでなくニッチな商品も販売することで、全体の売上が大きくなること。
例文:ロングテール戦略のため、商品の品ぞろえを強化しよう
社会人なら知っておきたいビジネス用語のなかでワ行の用語を紹介していきます。
ワークフロー
業務の流れを図式化したもの。ワークフローを共有することで、ビジネスの全体像を把握できる。
例文:まずワークフローを把握してから仕事にとりかかろう
ワークライフバランス
仕事と生活のバランスをとること。近年仕事だけに集中する人生ではなく、仕事も生活も充実した人生にすることを目指すことが多くなっている。
例文:弊社では社員のワークライフバランスを大切にしている